インコの保温、なんとなく必要だとは知っているけど、実際どうすればいいのかわからない——そんな方も多いのではないでしょうか。
なぜ保温が必要なのか、今の室温で大丈夫なのか、ペットヒーターは必要なのか。
実は私自身、過去に若鳥を亡くした経験があります。
その後、別の子が弱っているサインに気づき、すぐに保温したことで回復できた経験も。
この2つの経験から、日頃からの適温管理と備えの大切さを痛感しました。
インコは体温調節が得意ではありません。
適温を保ってあげることが、健康を守る上でとても重要なポイントです。
じわじわと体が冷えていても、インコ自身は元気に見せようとするから気づきにくい。
だからこそ日頃からの保温が大切なんです。
正しい保温の知識を持っておくことと、いざという時にすぐ使えるヒーターを手元に置いておくことが大切です。
冷えやすい季節は常時つけっぱなしでも大丈夫。インコが必要であれば近づいて温まり、必要なければ離れた場所にいます。
この記事では、インコの保温が必要な理由・適温・日頃のケアのポイントをお伝えします。
インコの体調不良は本当にわからない

インコは自然界においては捕食される対象。弱っていても元気に見せかけようとする習性があります。
ついさっき飛んでいた、エサも食べていたのに急に弱ってる、気づいた時には手の施しようがないことも。
本当にわかりにくい、というかわからないというのが正直な感想です。
私自身、過去に若鳥を亡くした経験があります。
今思えば異変のサインはあったはず。
残念ながらその時は気づくことができませんでした。
ネット上で見るインコの体調不良の情報「うずくまる、羽を膨らませている、目があまり開いていない」
これらの状況が実際にはよくわからず、明らかに様子がおかしいと言う時には衰弱していました。
今思えば何となく異変に気づいていたけど「大人しいな」と思った程度。
「飛んでいるから大丈夫、様子をみよう」とした結果、あっという間に衰弱してしまいました。
目が虚になったり、うずくまっている、羽がボサボサなど明らかな異変が見られた時にはすでにかなり衰弱していることが多いです。

まずは、早い段階で異変に気づくこと。それが愛鳥を守る大事なポイントです。
インコの体調不良に気づいた時にすぐ対応できるように備えておく
些細な異変に気づいたらすぐに対応できる態勢を整えておくことが大切です。
体調不良のインコは体温維持がとても重要。
ここで少し我が家の体験をお話しします。
ある日、生後4ヶ月の若鳥インコが弱っていることに気づきました。
同じ月齢の子よりも幼く見える丸いフォルム、放鳥した時に私の指に向かってエサをせがむ素振りが見られました。(普段は親鳥にしか反応せず私からは逃げていました)。

写真:エサをせがむ幼鳥(左)と親鳥のるり(右)
そこで抱っこをしてみると、いつもよりかなり体温が低い。ここで一気に「あ、これは危険な状態」と認識しました。
この時、ペットヒーターを持っていなかった私は、とっさにカイロを虫かごの底に入れて臨時対応。そのまま急いで動物病院へ連れて行きました。

写真:カイロで臨時対応中
電話で問い合わせた時点で、獣医師から「診察中に何かあってもおかしくない状況」と告げられるほどの状態でした。
診察の結果、ペットヒーターでの保温と、発育が十分でないため、さし餌が必要とのこと。
すぐさまヒーターを購入して保温を開始。
4時間程度で自らモリモリとペレットを食べ始め、少しずつ回復していきました。
今ではすっかり元気になり、放鳥時も飛び回るほどに回復しています。

写真:元気になった様子

その子自身の生命力もあるかと思いますが、早い段階でのケアが重要だと痛感した体験でした。
【体調不良時の重要なポイント】
- 早い段階で異変に気づくこと
- 早い段階で保温をすること
本当に、インコの体調は急変します。
少しでも「あれ?」とインコの異変に気づいた時に、すぐ保温できるヒーターを手元に置いておくことをおすすめします。
いざという時、ヒーターがすぐ使える状態にあることが、早期ケアにつながります。

我が家でも早い段階で保温できたことが回復への第一歩でした。
インコの体調不良のサイン、観察のポイント

わかりにくいという前提で見ることが大切です。
些細な異変に気づいた時でも、インコ自体はまだ元気に見えることがほとんどです。
そのわずかな変化を見逃さないためのポイントをお伝えします。

些細な異変に気づいて早期に体調不良を見抜き、保温・ケアすることが回復の鍵です。
エサを食べる量
エサの減り具合を毎日チェックしてください。
食べている仕草だけを見るのではなく、落ちているエサや殻の量を確認して『本当に食べているのか』を見極めることが大切です。
エサ箱の前でずっと食べているように見えても、実際に食べているかどうかはわかりません。
必ず残ったエサの量や食べこぼしの状態も確認してください。

食べているように見せかけるのが本当に上手なんです。
エサの適量については別記事で紹介しています。
インコのエサの量はこれでOK!目安と考え方・観察のポイント
活動量と鳴き声
ケージ内を動き回ったりして元気よく遊んでいるか、普段の鳴き声と比べて大きさや鳴き方に変化はないか。
これらをよく観察して、普段の様子と比べてみてください。
いつもより静かだったり、いつもより鳴き声が小さく感じたら体調不良のサインの可能性が。

本当に些細なので、鳴き声に意識を向ける瞬間を作ってみてくださいね。
体重の変化
見た目ではどうしてもわかりにくいため、体重を把握することが体調不良を見抜く大事なポイントです。
適正体重は個体差があるので、体重の増減に注目して観察しましょう。
エサを食べた後だと体重の増減が激しいので、エサを食べる前の朝など決まった時間の計測がオススメ。

ポイントは増減です。定期的に計測しましょう。
見た目の変化
羽の色艶や目の大きさに注目しましょう。
なんとなく羽がくすんでみえる、全体のフォルムが丸い、目がうつろ、目の濁りなど。
また、足の指に傷がないかどうかもチェック。
小さな傷でも弱ってしまうきっかけとなることがあります。

我が家ではインコ同士の小競り合いで足から流血して負傷した足を引っ込めて片/足で止まり木に止まっていることがありました。
インコの保温の必要性

異変に気づいた時に重要となるのが保温。
インコの体調不良時はうまく体温を保持できず、体温が下がってさらに悪化するという悪循環に。
【保温が重要な理由】
- インコの平均体温は40〜42℃と人間に比べて高い。
- インコは体温調節能力が人間より弱い
- 急激な温度変化で体力を消耗しやすい
インコの体温は40〜42℃、人間の体温は36〜37℃なので、インコの体を温めようと手で包んでも体温を奪うことになってしまいます。
また、体温維持に関しては特に雛・幼鳥・老鳥・体調不良時は難しいと言われています。
さらに野生下ではインコ自身で、ある程度の生活環境を整えることができますが、飼育されているインコはケージ内の環境が全て。
インコ自身が整えるのには限界があります。
【野生との比較】
- 野 生:群れで寄り添って体温を補い合える・寒ければ暖かい場所に移動できる
- 飼育インコ:1羽または別ケージで寄り添えない・ケージの外に出られない

温度管理とインコの観察で快適な環境を作ってあげましょう。
インコの適温
インコにとって快適な温度は以下の通り。
環境づくりの基準として、温度設定をして行きましょう。
| 成長ステージ | 時期・目安 | 適 温 |
| ヒナ | 生後1ヶ月まで | 26〜30 |
| 若鳥 成鳥 | 生後1歳まで 生後1歳以降 | 20〜25℃ |
| 老鳥 | 生後7〜8歳以降 | 22〜27℃ |

あくまでも目安です。しっかりとインコの様子を観察して判断しましょう。
適温の見極め方

適温がわかったところで、室温の管理やインコにとっての適温の見極め方をみていきましょう。
温度計を設置する
客観的な数値として、室温を把握することが大切です。
ただし、設置位置がとても重要。
なぜなら部屋の位置によって温度が全然違います。
窓際は寒いという経験、ありますよね?
温度計はケージに取り付けるか、ケージの周辺に設置してください。

ケージ内の温度、それがインコの感じている温度です。
インコの寒い、暑いサインを拾う
インコの年齢に合わせた適温であっても、個体によって、または体調不良時には保温の必要がある場合があります。
インコの様子を観察して、適温かどうかを判断することが大切です。
【寒がっているサイン】
- 羽を膨らませている
- クチバシを背中に埋めている
- 片足立ちしている
【暑がっているサイン】
- 口を開けている
- ハアハア呼吸している

インコのサインを見逃さないよう、放鳥時や日頃のケージ内の様子を観察しましょう。
その他の保温対策

室温の管理やペットヒーター以外に日頃からできる対策をご紹介します。
ケージの設置位置
- 窓際は避ける
隙間風で温度が下がりやすい窓際は避けましょう。 - 地面に直置きは避ける
地面から冷えが伝わり温度が下がりやすいです。 - エアコン等の風が直接当たる場所を避ける
急激な温度変化や乾燥につながってしまいます。
風向きを確認してケージに当たらないよう確認を。

窓から離れた場所の棚の上に設置するのが良いですね。
保温カバー
ペットヒーターと組み合わせることで、熱が逃げにくくなりより効果的に保温できます。
- アクリルケース
透明で観察しやすく、保温性が高い。本格的に保温したい方におすすめ。 - 保温ケージカバー(布・毛布など)
手軽に取り入れられる方法です。ただしヒーター利用時は布が接触しないよう火災に注意が必要です。

我が家では透明ケージも使用しています。2面が覆われているので風が直接当たりにくく、保温性が高いと感じています。
まとめ 日頃からの観察と備えが大切

インコの体調不良は本当にわかりにくいものです。
だからこそ、日頃からの観察と備えが大切です。
【この記事のポイント】
- 体調不良のサインは些細で気づきにくい
- 異変に気づいたらまず保温
- 適温を知って環境を整えておく
- ケージの設置場所や保温カバーも日頃から見直しておく
我が家では知識不足で若鳥を亡くした経験があります。
あの経験があったからこそ、早い段階で異変に気づき、すぐに保温できたことで回復できた経験も。
だからこそ「今元気だから大丈夫」ではなく、「元気な今」の間に備えておいてほしいのです。

いざという時にすぐ使えるペットヒーターを手元に置いておくことが、愛鳥を守る第一歩になります。

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