インコのケージの下って、
何を敷いたらいいんだろう?
初めてボタンインコをお迎えしてから、
私も毎日のかわいさにメロメロです。
でも同時に、床材をかじっているのを見て「これ大丈夫?」「安全かな?」って不安になったことはありませんか?
インコは好奇心旺盛で、
敷いてあるものを咥えたり
ちぎったりして遊びます。
人間でもシックハウス症候群のように
住む環境によって
体調を崩すことがあるように、
小さな体のインコにとっては、
毎日過ごすケージの環境がとても大切です。
実は、床に何を敷くかで
健康への影響だけでなく、
ケージ周りのにおいや
掃除のしやすさも大きく変わります。
この記事では、
- インコが安心して過ごせる床材の選び方
- 掃除がラクになる、清潔を保てる敷材
を我が家の失敗と試行錯誤も交えて
ご紹介します。
「咥えてるけど大丈夫かな?」
「ケージのそばに行くとちょっと臭う・・・」
そんな不安を減らして、
大切なインコをもっと安心して見守れるようになりますよ。
結論:床材はインコの安全+管理のしやすさで選ぶのが正解!
まず一番大切なのは、
インコのカラダを守る安全性です。
そのうえで、毎日のお世話を
無理なく続けるためには、
飼い主にとって
管理しやすい素材かどうかも
重要なポイントになります。
いくら体に良い素材でも、
あまりに高額すぎたり
掃除の手間がかかりすぎるものでは、
続けるのがしんどくなってしまいますよね。
安全性と管理のしやすさ、
両方をバランスよく考えて、
もっと心から愛鳥との時間を楽しめる
環境を整えていきましょう。
何を基準に選ぶ?選び方のポイント
床材を選ぶときに大切なのは、
インコの安全とお世話のしやすさです。
この2つの観点から、
チェックしておきたいポイントを
ご紹介します。
インコが快適に過ごせる
インコが快適な環境とは、
具体的にどういうことなのでしょうか。
安全なだけでなく、
インコが「ここ楽しい!」と
思える環境が理想です。
インコの習性もふまえながら、
順番に見ていきましょう。
口に入っても安全か?
インコは床材をかじったり、
くちばしでほじくって遊ぶ習性があります。
ごくわずかな量でも、
小さな体のインコには
命に関わる危険につながることも。
そのため、口にしても安全な素材かどうかは、とても大切なポイントです。
インコにとって有害なものの例
特に次のようなものは有害性が高いので注意が必要です。
新聞紙について
鳥用の床材でよく使われる新聞紙。
新聞紙の安全性についても触れておきます。
最近の新聞印刷では、大豆油を原料とした「大豆インク」が増えていて、
有害性は低いとされています。
ただし、
また、新聞紙と同様に扱ってしまいそうな
折込チラシや雑誌のインクは
新聞印刷とは別物なので、
安全とはいえません。
はっきりと安全というデータがない以上、
「小鳥用」
「無添加・科学成分無配合」
と明記された床材を選ぶのが安心です。
我が家は、約1年間、新聞紙を床材に使っていました。
今のところ健康面で異常はありません。
ただし、実際にはかじったり、水でふやけた新聞を口にすることもあり、
「インクが完全に安全かどうか」と言われると正直少し不安は残ります。
脚に優しい素材か
床の環境によっては、
インコの華奢な脚に大きな負担がかかり、
傷める原因になります。
小さな体を支えている脚は
とても細くて繊細。
着地や移動のたびに使うからこそ、
脚にやさしい床材を選ぶことが大切です。
私たちも、
硬い地面を長く歩けば足が疲れますし、
氷の上なら滑らないように
踏ん張って転びそうになりますよね。
インコも同じで、
床の硬さや滑りやすさが
脚への負担になります。
チェックしたいポイント
遊べる要素
安全性と合わせて考えたいのが、
インコが退屈しないための「遊び心」😊
インコは一日の多くを
ケージの中で過ごします。
もともと好奇心旺盛な習性があり、
かじれるものがあれば必ずかじります。
くちばしで咥えたり、そいだりして
遊べる環境を床材で作ってあげることで、
ストレス発散や暇つぶしにつながります。
特に、少し大きめの木材やチップは、
砕いたり削ったりできるので、
安全なおもちゃ代わりになります。
もちろん、遊びやすい床材は
散らかりやすさとも表裏一体。
では、「お世話のしやすさ」の視点
について見ていきましょう。
お世話のしやすさ
インコの安全が確保できたら、
次に考えたいのは
飼い主にとってのお世話のしやすさです。
掃除の手間や匂いにストレスを感じると、
せっかくの可愛いインコとの時間も
楽しめなくなってしまいますよね。
逆に、
掃除がしやすい環境は
気持ちに余裕が生まれ、
より穏やかな気持ちで
愛鳥との時間を過ごせます。
フンの状態が見えやすい
フンの状態は、
インコの健康を知るうえで
とても大切なサインです。
インコの振る舞いや見た目だけでは
元気かどうかを判断するのは難しく、
気づいたときには症状が進んでいた……
ということもあります。
その理由は、
インコが自然界では捕食される立場だから。
体調が悪くても、
本能的に隠そうとするので、
フンの変化で
気づいてあげることが大切です。
床材選びのポイントは、
白や淡い色の床材を選ぶ🤞
こうした色の変化は、病気の兆候である可能性があります。
飛び散りにくい
ケージの外に床材が飛び散る原因は
いくつかあります。
- 退屈やストレスで羽ばたく
- 柵や止まり木の上から飛び降りる
- 床材をくちばしでかき出して遊ぶ
こうしたとき、
床材が軽すぎる素材だと、
ケージの外まで飛び散ってしまいます。
重量があって風で飛ばないタイプの素材や、
粒が大きめのものを選ぶと、
散らかりにくくなります。
汚れをからめとる・吸収性
インコのフンは
尿と一緒に出るため水分が多く、
床材がしっかり吸収してくれるかどうかは
衛生面でとても大切です。
また、
換羽期は羽やホコリが多く舞うので、
床材がからめ取ってくれると、
ケージの外への飛散も防げます。
消臭性
夏場など気温が高い季節は、
特に匂いが気になりやすくなります。
消臭性のある素材を使うと、
ケージの近くでも快適に過ごせます。
掃除・交換のしやすさ
毎日の掃除や交換が
簡単にできる素材を選ぶと、
負担がぐっと減ります。
ケージの底トレイからサッと取り出して捨てるだけ、
そんな手軽さは飼い主にとって大きなメリットです。
コスト
いくら快適で理想的な床材でも、
価格が高すぎると続けるのが大変です。
無理なく続けられる価格帯で、
コストと快適さのバランスを見ながら
選びましょう。
床材の種類とメリット・デメリット
床材にはさまざまな種類があり、
材質や形状、機能もそれぞれ違います。
ここでは代表的な素材ごとの特徴と、
メリット・デメリットをご紹介します。
木材系の床材
木材を使った床材は種類が豊富で、
吸収性があり自然な見た目が特徴です。
- 細かく削ったタイプ
メリット
軽くて扱いやすい
柔らかいので脚に優しい
デメリット
かじって遊ぶと散らかりやすい - ふわふわタイプ
メリット
軽くて柔らかい
クッション性が高い
保温性が高い
デメリット
少しの風で飛ぶ。
散らかりやすい。 - チップ状
メリット
吸収性・防臭性が高い。
飛び散りにくい。
デメリット
ややコスト高め。
汚れがチップ下に入り込みやすい。 - 木製ペレット
メリット
吸収性・防臭性が高い
飛び散りにくい。
インコが砕いて遊べる
デメリット
ややコスト高め。
加工再生紙系
新聞紙を加工して作られた床材です。
メリット
軽い、飛び散りにくい。吸水性が高い。
インコが砕いて遊ぶ
デメリット
重曹など添加成分には注意が必要
鳥用ペットシーツ
上下2層構造になっており、
衛生的に使える床材です。
メリット
表面(吸水層)
水分をしっかり吸収し、
フンのべたつきを防ぐ
裏面(防水層)
水分を通さず、トレイが汚れにくい
デメリット
コストやや高い。
かじる癖のある子には不向き。
新聞紙・キッチンペーパー
メリット
コストが低く、手軽に手に入る。
デメリット
安全性が確保されていない、吸水性が低い
木製ペレットがおすすめ
木製ペレットは、素材が安心なうえに消臭力・吸収性が高く、重さがあるので飛び散りにくいのが特徴です。
さらに、インコが砕いて遊べるので遊び道具の役割も果たしてくれるのもおすすめポイントです。
理想は「ペットシーツ+木製ペレット」の2層
掃除のしやすさと
清潔さを最優先に考えるなら、
- 鳥用ペットシーツを底に敷く
- その上に木製ペレットを敷く
この2層構造がもっとも理想的です。
ペットシーツで底面を保護しつつ、
その上のペレットが吸水・防臭。
汚れた部分だけを取り替えることができ、
見た目も清潔に保ちやすくなります。
ペットシーツに興味を示さない子であれば、この方法がとても便利です。
新聞紙を使う場合の注意点
ペットシーツの代わりに、
新聞紙を下に敷いて
2層にする方法もあります。
しかし、新聞紙を使用する場合は
注意が必要です。
新聞インクは近年大豆インクが主流になり
安全性は高まっています。
その一方で、すべての新聞紙が完全に無害だと証明されているわけではありません
また、興味を持って新聞紙を引きずり出してしまう子も多く、ケージの外まで散らかる原因になります
コスト重視で新聞紙を使う場合は、
こうしたリスクがあることを理解しておきましょう。
我が家では単独敷きがベスト
我が家のボタンインコたちは、
下に何か敷いてあると
引っ張り出してちぎって遊びます。
底に新聞紙などの紙を敷くと、
かえって散らかってしまったため、
「木製ペレット単独で敷く方法」
が一番シンプルで掃除も楽
という結論に至りました。
我が家の試行錯誤の流れ
- 新聞紙のみ
かじって剥がされ、常に散らかる - 新聞紙を細かくちぎって敷く
ケージの外に出して散らかす。
交換の際に新聞紙をちぎるのに
がかかる。 - 新聞紙+SKバードマット
掃除が楽になった
(バードマットの汚れ部分をとるだけ)
加えたり掘り返したバードマットが
ケージの外へ散らかる - SKバードマットのみ
扱いやすいけど、
消臭力でもう少し上を目指したくなる - 加工再生紙「FRESHNEWS」
(現状ここ)
現在「FRESHNEWS」を
2か月半ほど使っています。
良かった点
・羽ばたいても飛び散りにくい
・砕いて遊べる
不安な点
・「鳥用」と明記なし
・重曹入り → 安全性に疑問 - 特段問題はないように思いますが
不安が残ります。
今後は木製ペレットを試す予定
我が家では現在、雛の育成中。
突然、環境を大きく変えてしまうと
育児に影響し、雛の命の心配が出てきます。
雛の状態が落ち着いたら
「木製ペレット」に切り替える予定です😊
ちなみに、雛が生後2週間の頃に、
木製の「マルカンふわふわマット」を
少し混ぜてみました。
ところが、器用にふわふわマットだけをケージの外に出しているではありませんか👀
それだけ育児中の環境の変化には
敏感なんです。
まとめ
- おすすめ
2層構造
ペットシーツ+木製ペレット - コストを抑えたい
木製ペレットの単独使用
参考サイト
[1]
テラスペット「インコ・文鳥の誤飲・誤食に気をつけて!よくある症状と対策」
[2]
水上犬猫鳥の病院「病気診断 糞便でわかる病気診断」
[3]
水上犬猫の病院「セキセイインコについて」
[4]
山田動物病院「小鳥の診察室 飼い主さんも知ってほしい代表的な鳥の病気」
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