「オレンジペコー」って聞くと、
なんだかフルーティーで甘そうな紅茶を
想像しませんか?
でも実は、
オレンジの香りや味は全くしないんです。
オレンジペコーとは、
紅茶の“等級”をあらわす言葉。
つまり、
「どんな香り?」や「どんな味?」
ではなく、
茶葉の大きさや、紅茶のどの部分の葉を
使っているのかを指しているんです。
こんにちは!
紅茶愛飲歴20年、通算20,000杯を超える
紅茶好きママ「るめ」です♪
私も初めて
「オレンジペコー」を耳にしたときは、
「かわいい名前〜!」
「甘い香りがしそう〜」
なんてワクワクしていました(笑)
この記事では、
「オレンジペコーって何?
どうしてそんな名前なの?」
という疑問から、
紅茶の等級のしくみ、茶葉の形状による違いをやさしく解説します。
この記事を読めば、
「オレンジペコーって何?」
と聞かれたときに、
ちょっと“紅茶通”っぽく
答えられるようになりますよ😉
それだけじゃなく、紅茶の味の違いがもっと楽しく感じられるようになります♪
オレンジペコーとは

オレンジペコーとは
紅茶の等級の中の一つの名称です。
オレンジの香りや味はしません。
お茶の葉の先端から2番目の葉で、
開き切っていない若葉のことを言います。
その他の部位の葉にも
等級で分類された名前がついています。

なぜオレンジが名前についているの?由来について

オレンジの味がしないのに
なぜ名前についているのか不思議ですよね。
名前に「オレンジ」がついた由来は
諸説あるとされています。
- 抽出された紅茶の色がオレンジ色に見えること
- 茶葉の産毛がオレンジ色を帯びて
いること
「え!?オレンジ味ちゃうん!?」
って思いますよね〜😂
香り付けをされた
フレーバーティーの存在が、
オレンジの香りや風味を連想させる
のかもしれません。
一方、「ペコ」の由来について。
茶葉の芽についている白い産毛を中国語で
「白毫(ペッホ)」と言います。
この言葉が訛って、茶葉の等級を表す際に
使われるようになりました。
オレンジペコーの種類
オレンジペコーは茶葉の形状や大きさ、
細かさによってさらに分類されます。
等級名 | 英語表記 | 略称 | カットの状態 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
オレンジペコ | Orange Pekoe | OP | フルリーフ |
葉が細長く、ほぼ完全な形を 保った茶葉 |
ブロークン オレンジペコ |
Broken Orange Pekoe | BOP | ブロークン |
フルリーフを細かく砕いた茶葉で、 抽出が早い |
ブロークン オレンジペコ ファニングス |
Broken Orange Pekoe Fannings | BOPF | ファニングス |
さらに細かく砕かれた 茶葉で、ティーバッグ にも使用される |

「オレンジペコー」で販売されている紅茶は何?

セイロンティーやダージリンティーに並び、
オレンジペコーという商品が販売されて
います。
オレンジペコーという紅茶の種類ではない
ということは、もうお気づきですよね?😊
セイロンティーやダージリンティーなど、
それぞれの紅茶の種類の中で
オレンジペコーばかりを集めたものです。
商品名 | 紅茶の種類 | 特徴・内容 |
---|---|---|
セイロンオレンジペコー | セイロンティー | スリランカ産のセイロン紅茶の中でも オレンジペコー等級の茶葉を使用 |
ダージリンオレンジペコー | ダージリンティー | インド・ダージリン地方の紅茶から オレンジペコー等級を厳選 |
アールグレイオレンジペコー | フレーバーティー | オレンジペコー等級の茶葉に ベルガモットの香りを加えたフレーバー紅茶 |
紅茶の等級についてもう少し詳しく
「等級」と聞くと、
香りや味の順位を連想しませんか?
ところが、紅茶の世界では
「等級=順位」ではないんです。
紅茶の等級は茶葉の大きさや形状などの
外観を表したものです。
同じ産地・同じ品種でも、
等級が違えば風味も変わります。
等級で何がわかる?味や風味の違い
紅茶の等級は、
おいしいかどうか や
香りの善し悪し を
表すものではありません。
では、なぜ等級が必要なのか。
紅茶をおいしくいれるため
紅茶のおいしさを最大限に引き出すために、等級がつけられています。
なぜなら、大きさの異なる茶葉は
お湯を入れてから抽出にかかる時間が
それぞれ違うからです。
たとえば、
大きめの茶葉である
フルリーフタイプは3分、
細かい茶葉である
ブロークンタイプは1分だとすると、
どちらに合わせても
ベストな状態とはいえません。
「渋っ!!」ってなったり
「薄っ!!」ってなったりします😂
等級ごとに大きさが揃ってるから、
毎回おいしく紅茶をいれられるという
わけなんです♪
味の違い
フルリーフなど
おおきなものは穏やかで豊かな香り、
細かくなるほど香りは強く、
紅茶の色が短時間で
しっかり出る傾向にあります。
オレンジペコーは
比較的まろやかでやさしい味わい
が特徴です。
その親しみやすさから
「オレンジペコー」という商品が
販売されるほど人気の紅茶です。
市販の紅茶にはどう表記される?
日本で販売されている紅茶の等級に関する
表記は
- FOP(フラワリーオレンジペコー)
- OP(オレンジペコー)
- BOP(ブロークンオレンジペコー) など
何を購入するか迷う場合は
「BOP(ブロークンオレンジペコー)」
から試してみるのがおすすめです♪
抽出も早くて香りも感じやすく、
紅茶ビギナーさんにも優しい等級です。
このBOPは、市販されているものも多く、気軽に手に入りやすいのも
嬉しいポイントです。
ただし、
ダージリンなどの種類や産地のみ
が表記される場合や、
等級が全く記載されていない商品
も多くあります。
お目当ての商品が見当たらない場合は
紅茶専門店などでの購入をおすすめします。
ティーバッグは細かい茶葉が使用される
ティーバッグは
手軽に短い時間で
しっかりと抽出ができるように、
細かい茶葉が使用されます。
- ブドウの種子のように丸めたもの
- 小型のブロークンタイプ
- ファニング
(ブロークンタイプを篩にかけて
落ちたもの)
まとめ
「オレンジペコー」の正体を知っているー。
それだけでちょっと得した気分に
なりますよね♪
🤞ここでもう一度おさらい🤞
オレンジペコーとは
紅茶の種類と等級を掛け合わせることで、
紅茶の楽しみ方が広がります。
- ダージリン✖️オレンジペコー
(OP) - ダージリン✖️ブロークンオレンジペコー
(BOP)
「え!?こんなに香りの強さが変わる!?」という驚きを、
ぜひ体験してみてください😁
次にお店で紅茶を選ぶとき、
ちょっとだけ“茶葉の名前”にも
注目してみたくなるかもしれません。
紅茶と小さなしあわせ、
これからも一緒に楽しんでいきましょう♪
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